PROCESS 製造工程
上質な羽毛を算出する地域は北緯50度前後に多く、「ダウンベルト」と呼ばれています。
羽毛は、寒さが厳しい地域で育った水鳥ほど寒さから身を守るために羽毛がふっくらと大きく、高密度になり、かさ高性も高く、保温力が高い良質な羽毛になるといわれています。
原産地はポーランド、ハンガリーなどが代表的ですが、産地による品質の違いは一概にはいえません。
一般的に体の大きな鳥から採取される羽毛は大きいため、保温性に優れると言われています。
種類により白っぽい羽毛(ホワイト)で覆われた水鳥と灰色っぽい羽毛(グレー)で覆われた水鳥がいます。
一般的には、グレーよりホワイトの方が希少価値が高いと言われていますが、品質に違いはありません。
水鳥1羽当りの平均的ダウン・フェザーの割合は「ダウン」が約20%、「ふとん用に向くフェザー」が約50%とされています。
国際羽毛協会「世界に飛翔する羽毛」より
西川は、アイスランドから直輸入したアイダーダウンを自社工場の専用洗浄マシンで洗浄し、100℃以上の熱で乾燥。その後、残ったフェザーや夾雑物を手作業で徹底的に取り除き、表示以上のダウンに磨きあげています。西川では、厳しい品質検査を通過したアイダーダウンのみを直輸入し、希少な羽毛ふとんをお届けしています。
アイダーダックは、北極圏に近いアイスランドの海岸線に生息する野鳥の一種です。
アイダーダックの親鳥は極寒の地で卵を産み、大切なひなを守り温めるために、自らの羽毛を巣に敷きつめて巣作りを行います。
ひなが巣立った後、その羽毛を手で採取し精製加工したものがアイダーダウンです。
ひとつの巣跡からわずか20gほどしか採取できない希少価値の高い羽毛です。アイダーダウンの生産量は年間約2,000~3,000kg、1kgのダウンを採取するのに60~80個の巣が必要となります。
動物性素材の羽毛は、ニオイの元となる油脂分を含み、ゴミや不純物も残っています。
そこで最初に羽毛を水と洗剤で十分に洗浄することが必要です。
バイオアップ加工:
選別した羽毛に「加湿乾燥」と「冷却除塵」を施し、羽毛本来の力を引き出すことで、より暖かく、軽く、クリーンな羽毛になります。
フレッシュアップ加工®:
バイオアップ加工をした羽毛に通し選別を行い、より良質な羽毛だけを選び出す加工のことです。フレッシュアップ加工®を施した、良質な羽毛のことをnishikawa DOWN®といいます。
フレッシュアップ加工®により約2℃に相当する
保温力が向上。その+2℃の秘密とは・・・
羽毛のふくらみを生かすためのキルトにこだわって丁寧にふとんがわの縫製を行っています。
複雑な構造のキルトも充填技術を駆使し羽毛を詰めていきます。充填機はコンピューター制御され1マスごとに入れる羽毛充填量を管理しています。
羽毛充填後、羽毛充填ノズルの開口部分を縫いふさぎます。確かな縫製技術により1枚1枚丁寧に仕上げていきます。
出来上がった羽毛ふとんに不具合が無いか検品をした後、検針機に通し、金属類の異物の混入がないことを確かめます。
規格ごとに指定された畳み方・バッグに羽毛ふとんを詰めたのち、段ボールに梱包して出荷します。
※YouTubeで再生されます。
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